ハックルベリーに会いに行く
お金の話:第22回「正しさこそが最も重要である」(1,665字)
ここまで「お金の話」をずっとしてきたが、それは詰まるところ「生きるセンスの話」だといえる。生きるセンスがあれば、お金とのつき合い方は上手くなるし、生きるセンスがないと、お金とのつき合い方も下手になる。
たとえ真面目で優秀な人でも、お金で成功する人と失敗する人とに分かれる。昔、よく借金の保証人になって人生を台無しにする人がいたが、それは彼らがお人好しとか無知だったりしたわけではない。それらはほとんどお金とのつき合い方が下手なことに起因している。結局のところ生きるセンスがないのだ。
では、「生きるセンス」とは何か?
それは、「価値を正しく判断できる」ということだ。いいものはいいと思え、悪いものは悪いと思えること――である。
例えば、たとえ親友でも借金を踏み倒すような人間はやっぱり「いい人」とはいえない。だから、それを見抜けるかどうかがだいじなのだが、そこで判断力が働くかどうかが「生きるセンス」
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