ハックルベリーに会いに行く
これからどう生きたらいいのか?:第21回(1,817字)
想像力とは、ジグソーパズルを解くようなものかもしれない。まっさらな白のキャンバスに自由に絵を描くというよりも、さまざまなピースを前後左右との関係を考慮しながらはめていくという行為だ。それこそが想像力の本質である。別の言い方をすれば「ミッシングリンクを埋める」という行為こそが想像力だ。
そして歴史というのは、そんなミッシングリンクの宝庫なのである。歴史を学ぶことは、ジグソーパズルを解くような行為ともいえるが、それ以上にクロスワードパズルを解く行為に近いかもしれない。なぜなら歴史というのは、ところどころ埋まってはいるものの、基本的には虫食いだらけだからだ。
それゆえ人は、歴史に接するとその虫食い部分を埋めたくなる。そしてすぐれた歴史家というのは、その穴を埋めることの名人だといえよう。
それゆえ、すぐれた歴史家が書いた歴史書を読むと、想像力が鍛えられる。なぜなら、すぐれた歴史家がそのすぐれた想像
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