先日、東京芸大油画科出身の女性がサロンイベントをするというので、客として参加してきた。今日はそのことを書きたい。

東京芸大は生徒数が極端に少ないので(油画科はそれでも50人)一般にどんな学校かというのはほとんど知れていない。ただイメージだけは極端にいい。それは学校をよく知らない人とってはもちろん、学校に入る前の受験生にとってもそうだ。だから芸大に受かった受験生は浮かれ気分でとてつもない大きな期待を抱いて芸大に入学することになる。

そのため、そこでがつんと絶望することになる。東京芸大がとてもではないがいい学校とはいえないということが分かるのは、ほんのひと月もあれば十分だからだ。

ぼくは、東京芸大の一年生のときに体育の授業があって、「これは仕方ないのだろうな」とは思いつつも、「何のためにここに来たのだろう」と疑問に思った。
それは英語の授業のときもそうだ。英語の授業でトルーマン・カポーティの『夜の木』