ハックルベリーに会いに行く
これからどう生きたらいいのか?:第27回(1,915字)
日本人は、1980年代から結婚というものを急激にしなくなった。非婚化が進んだ。
それが原因で、急激な少子化、あるいは人口減少という現象が起こった。
これははじめ、日本に固有の問題と考えられていた。しかしながら、次第に諸外国でも結婚率の低下、あるいは少子化という現象が起こり始めた。それも、いわゆる先進国、つまり経済的に裕福な国で生まれ始めた。そして、次第に世界中に広がっていった。
そのためこの現象は、今や日本人固有のものではなく、人類に共通する現象だと考えられている。歴史をひもとくと、古代ローマが栄光を極め、帝政に転じた1世紀の時代にも、貴族たちの間でやっぱり少子化という現象が起きている。そのため、ときの皇帝アウグストゥスは、子供を生んだ女性に奨励金を与えているくらいなのだが、それでもなかなか少子化は止まらなかったという。
それらを鑑みると、これは必ずしも政治的、文化的な現象ではなく、そのも
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