ハックルベリーに会いに行く
暗黒の半世紀が終わろうとしている(1,715字)
最近気づかされたのだが、日本は1972年を境に大きな転換を迎えた。きっかけは浅間山荘事件とオイルショックだ。浅間山荘事件で日本の学生運動が決定的な敗北を見、オイルショックで生活者は大きな打撃を被った。そうして「受験戦争」が激化したのだ。
1972年以降、受験戦争が激化して、1975年に大学に入る世代から急速に生きるのが苦しくなった。間違った教育を受け始めた。生年でいうと1956年以降だ。1956年生まれ以降から急速に自由が奪われ、息苦しい生き方を強いられるようになった。
ちなみに大友克洋は1954年生まれで鳥山明は1955年生まれだ。つまり彼らが最後の自由だった世代である。
対して、高橋留美子は1957年生まれだ。彼女は息苦しくなった最初の世代だ。不自由になった最初の世代である。
そう考えると、読み解けるものがある。大友や鳥山は自由な発想を起点に描いているのに比べ、高橋留美子は不自由な発想
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