ハックルベリーに会いに行く
人間を是々非々で判断することの弊害(1,557字)
あいつはいけ好かないから、することなすこと、あるいはつき合う奴まで含めて全てダメ――と判断するのはいいか悪いか。
ぼくは、いいことだと思う。なぜなら、そういうことをしないと正しい価値判断に辿り着けないと思うからだ。
そもそも「是々非々」という考え方には、大きな弊害がある。「是々非々」という考え方をする人たちは、一般的に頭がいいとされている。実際、頭がいいだろう。
しかしながら、彼らは逆に頭が良すぎて、目が曇るということがある。どう曇るかというと、「長所を評価しなければならない」というバイアスが働き、短所を正統に評価できなくなるのだ。
例えば彼らは、目の前に乙武くんが現れたとき、これを正当に評価できない。なぜなら、ビジュアルを含めたその圧倒的な長所に目を奪われてしまい、逆に欠点に目が行かなくなるからだ。
乙武くんは、トータルではダメな人間だ。これは、今では誰にも異論がないだろう。
しかしなが
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