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「正解は人それぞれ」という考え方は、実はとても「楽」だ。
どう「楽」かというと、深く考えなくて済む。人は、あまり深く考えたがらない。それは、深く考えてしまうと、「分からない」という事実に向き合わされるからだ。
人は、「分からない」という状態をとても嫌う。なぜなら、それによって「不安」を覚えるからだ。
そして人は、不安に耐えられない生態になっている。だから科学を発展させてきたというところもあるが、一方では宗教も必要としてきた。宗教は、分からないこと(例えば「死んだらどうなる?」という問い)に一定の答えを与えてくれる。だから、多くの人が宗教に助けを求めてきた。
しかしながら、ごくまれに「宗教では満足できない人」がいた。宗教が与える答えでは納得せず、さらに深い、もっと合理的な答えを求める人たちがいた。
そういう人たちが「科学」を発展させてきた。また、「哲学」を進歩させた人たちもいた。
というのも
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