ハックルベリーに会いに行く
『ブリグズビー・ベア』について(1,891字)
『ブリグズビー・ベア』という映画がある。今日はこの作品について書きたいのだが、その前に一つお断りしておきたい。
この作品は、未見の人はできれば何の前情報もなしで見てほしい。ぼくは、「ネタバレ」というのは基本的にしてもかまわないと思っているのだが、この作品に限っては、前情報なしで見ることの価値がとても高い。そこで、今回は特別にネタバレなしで書いてみたい。
『ブリグズリー・ベア』は、「成長に失敗した人間」の話である。だから、「教育の失敗」の話でもある。特に、「親の子育てにおける失敗」の話だ。
「親の子育てにおける失敗」の話が難しいのは、それが「失敗」と分かりにくいことだ。なぜ分かりにくいかというと、正解が広く知られていないからである。まだ概念として確立していないからだ。
例えば、日本人なら誰でも日本語はしゃべれる。そのため、「子供に正しい日本語を教える」ということについて、ほとんどの親が意識し
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