報道ステーションのwebCMが炎上した。

これははじめから炎上覚悟であえて配信し、それで炎上したので確信犯だ。だから、とやかく言っても仕方ないと思うのだが、これを燃やしたい人は存外に多かった。

なぜ報ステが炎上覚悟のCMを配信したかといえば、この尖ったCMを分かってもらえる人にシンパシーを抱いてもらう――つまりより深く「客を刺そう」という戦略だったのだ。

その戦略そのものは悪くないと思う。何ごとも尖らせないと刺さらない。テレビはここ20年尖らないように尖らないように作ってきた結果、今では誰にも刺さらなくなりコンテンツとしての価値を失った。だから、「もう一度尖らせたい」という思いが、制作陣の内部からマグマのように突き上げてきたからだと思う。

しかし結局は炎上という形でそのマグマに「冷水」が浴びせられたため、報ステスタッフは意気消沈したことだろう。おかげで彼らは世間への憎悪を募らせ、次からは分