「安全な危険」や「好奇心」は、好きなものを探す上で重要な「鍵」となる。

なぜかというと、ほとんど全ての人が「安全な危険」や「好奇心」を子供時代に抑圧されているからだ。そして、抑圧が強い人ほど好きなものを見つけにくくなっている。その逆に、抑圧の弱い人は見つけやすい。

この「抑圧の強弱」は、多くの場合近くにいた大人――特に母親の態度によって決まる。母親が感情的な人間だった場合、まだ抑圧が弱くてすむ。なぜかというと、人間は本能的に「感情的な人間には従わなくていい」という観念を持っているので、親が感情的であればあるほど従わなくなり、従って抑圧も効かなくなるからだ。

逆に、親が「非感情的な人間」だった場合は、抑圧が強くなる。親の支配下に置かれる可能性が高くなって、「安全な危険」や「好奇心」を親から禁止されると、唯々諾々と従うのはもちろんのこと、ひどいときには自ら率先して禁止するようにすらなる。

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