土曜日に熱海の土砂災害があり、思うところがあったので、今回は連載を休み、そのことについて書きたい。ぼくは、この熱海の災害は、現代日本を象徴し、また日本の未来を暗示するできごとでもあるととらえている。理由は、土砂崩れが起こった理由そのものにある。

土砂崩れが起こった理由は、以下の3つだ。

1.気候変動による温暖化によって雨量が増えた。

まず、温暖化によってここ数年雨量が増えた。そのため日本全国で水の災害が増えているが、これは今後ますます増えると予想される。今回の熱海も、記録的な雨量だったという。

水は怖い。水は高いところから低いところに流れるという性質があるが、ある部分でせき止められるととんでもない力になる。
土砂崩れが発生したところは、もともと谷だったのだが、そこに土を埋めて造成していた。その埋め立てた土がせき止められた水によって一気に押し流されたのが、今回の事故の直接の原因である。

なぜ