ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その29(1,527字)
ここで「世代」というものを考えてみたい。戦中から現代までの「世代」は、ちょうど10年ずつできれいに色分けできる。
1936−1945 戦中世代
1946−1955 団塊の世代
1956−1665 シラケ世代
1966−1975 新人類
1976−1985 団塊ジュニア
1986−1995 ゆとり世代
1996−2005 Z世代
2006−2015 (まだ名前がない)
ぼくは1968年生まれなので新人類だ。両親は、ともに戦中世代である。こういうふうに世代を読み解くと、彼らが子供のときに流行ったマンガの傾向が読めてくる。
『巨人の星』や『あしたのジョー』といった熱血マンガは、団塊の世代の後半からシラケ世代の頭にかけて受けている。シラケ世代の最初の方は、まだ熱い気持ちの残滓があった。
シラケ世代になると、『デビルマン』やジョージ秋山といったペシミスティックでニヒルなマンガが好まれるようになった。
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