ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その37(1,815字)
マンガという表現媒体は、「頭の中の変なもの」が出てきやすい。だから、これだけ巨大な人気と優位性を獲得できたのだろう。
では、「頭の中の変なもの」とは何か?
それは、端的にいって「無意識」であり、本能ともいうべきものだ。あるいは、人間に内在する「鋭い勘」のようなものともいえる。
人間には、秘められたパワーがある。それは、あらゆる生命体が有している神秘的な第六感のようなものだが、人間のそれは普段、意識の裏に隠れているので、いざ発揮されると偉大なパワーが噴出したかのように見える。そのため、見る者にとっては面白いのだ。わくわくさせられるのである。
『ドラゴンボール』という作品の終盤に、実によくできた「子育て論」が展開される。主人公の悟空は、悟飯という息子を生むのだが、その子育てを放棄する。
それを見かねたピッコロが、代わりに子育てを受け持つ。その中で、ピッコロ自身が成長したことも相まって、悟飯は立
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