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赤塚不二夫のマンガは今ではもうすっかり読まれなくなった。『おそ松くん』や『天才バカボン』のアニメが再放送、あるいは再評価されることもなくなった。
『おそ松くん』は、数年前に『おそ松さん』のタイトルでリバイバルヒットした。ただ、あれは本来の『おそ松くん』とはまた別の何かだ。赤塚不二夫とそのマンガは、手塚治虫や藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎と比べると、もはや過去の存在になりつつある。
それにもかかわらず、赤塚不二夫や『おそ松くん』『天才バカボン』の名前は今でも多くの人が知っている。なぜなら、それは歴史的存在だからだ。マンガ史・アニメ史を、あるいは日本の文化史を彩った作品として記憶されている。
それは、当時のブームが凄まじかったからに他ならない。『おそ松くん』は60年代の前半に、『天才バカボン』は60年代後半に、それぞれブームになった。『天才バカボン』の人気は70年代後半まで続くから、足かけ15
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