ハックルベリーに会いに行く
知らないと損をする世界の裏ルール:その21「曖昧さが増してきている」(1,868字)
「コロンブスの卵」という諺がある。
コロンブスが航海中、船員から「卵を立ててみろ」と言われ、底を潰してあっさり立てたという逸話を基にしている。船員は最初、「それはずるい」と抗議したが、コロンブスから「底を潰すなとは言われていない」と反論され、渋々納得せざるを得なかった。
このことから「コロンブスの卵」は、人がなんとなく「してはいけない」と思っていることでも、実はルールとして明文化されていない場合、してもいい。むしろすると大きな利益になる――という意味で使われるようになった。
ただ、この逸話は実際にあったわけではないらしい。後世の人が、いかにもコロンブスがしそうな話として創作したものが、いつの間にか人口に膾炙し、今ではすっかり定着してしまったというわけだ。いうならばTwitterのデマのようなものである。
それでも、この故事は一方で、重要な真実を提示している。だからこそ、今もって使われ続けて
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