経済の行方――というのは、天気と同じに科学的・数学的に予測するのが難しい。コンピューターで取り扱うのが苦手な分野だ。

では、そんな分野の未来予測はどのようにすればいいのか?

方法は2つあり、1つは「どんな変化にもすぐ対応できるようにしておく」ということ。もう1つは、「未来を物語的に予測する」ということである。科学的にではなく、あえて非科学的に考えることだ。

この2つの未来予測を今、実践している企業がある。それがトヨタである。トヨタのYouTubeチャンネル「トヨタイムズ」には、そんなトヨタの取り組みがあれこれと紹介されている。これを見ると、トヨタの未来に対する備えというのがよく分かる。


トヨタは、まずは基本線として「どんな変化にもすぐ対応できるようにしておく」ということを目指している。それを目的に作ったのがウーブンシティだ。

ウーブンシティは、「未来都市の実験場」である。そこ