ハックルベリーに会いに行く
令和日本経済の行方:その15(1,673字)
昭和の時代、日本では「機械革命」ともいうべきものが起こった。機械が格段に進歩したのだ。それが世の中を大きく変えた。
なぜ昭和の時代に日本で機械革命が起こったのか?
発端は、19世紀の産業革命にまで遡る。この「革命」は、列車や紡織機が「蒸気機関」と結びつくことによって、生産性を飛躍的に増大させる――というものであった。これがまず、人間社会を根底から覆した。
それに伴って、蒸気機関に使うための石炭を供給するインフラが構築された。そうして世界は一気に「石炭社会化」したのだが、そこでフォードが今度は「開発方式」による革命を起こす。その名も「フォード開発方式」を編み出し、また普及させることで、20世紀初頭、世界は一気に「産業社会化」した。
この産業社会は、やがて第一次世界大戦を引き起こす。産業社会が生み出した激烈な「格差」が、決定的な対立を引き起こしたからだ。
そうして第一次世界大戦が始まると、これ
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