ハックルベリーに会いに行く
[Q&A]アントニオ猪木をどう思うか?(2,325字)
[質問]
アントニオ猪木さんが亡くなり、いろいろな映像や言葉が流れてきました。岩崎さんは、猪木さんに対してどのように思われていましたか?
[回答]
アントニオ猪木はぼくにとって理解が難しい人間でした。後年になってようやく「虚実皮膜だった」と分かるのですが、子供の頃は「虚実皮膜を作品でするのは分かるが自分でするのは分からない」という状態だったんです。アントニオ猪木にとっては、自分自身が「作品」でした。この感覚が、30代まで分かりませんでした。
ぼくにとって、作品とは外部にあるものです。そのため、絵とか作曲とか小説は分かりやすい。歌手は少し分かりにくいですが、レコードは外部になります。
しかしアントニオ猪木の場合は、自分自身の動きや声、それに生き方を作品としていた。それにはなかなか理解が及びませんでした。後年になって、いろんな人と接する中でぼく自身も自分を演じるような場面を持つようになり、「あ
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
コメント
コメントを書く猪木さんの分析、とても興味深く読みました。
そして、その後の小説の条件で書かれていたこととも合致していました。
猪木さんは、総合を実践し、ある意味で愚者で、そして遍歴していたからです。
自分自身が作品であり、小説的でもあったんですね。
>>1
猪木は小説家だったのですね。それは面白い視点ですね。