ハックルベリーに会いに行く
庭について:その15(1,728字)
リチャード・ボイルとは何者か?
彼は、またの名を「バーリントン伯爵」という。このバーリントン、チジック・ハウスをはじめとする素晴らしい庭(建築)を造ったのは、実は「3代目」にあたる。初代と2代目(彼の曾祖父と祖父)は、これもまた有名な貴族だった。3代目バーリントンは、そういう有名な貴族一家の出だった。
そこでこの記事では、ボイル家、あるいは初代バーリントン伯爵はどんな人物だったのか?――というところから見ていきたい。
まず初代バーリントン伯爵は、3代目と同じで名前を「リチャード・ボイル」という。1612年にアイルランドで生まれた。ちなみにこの初代の父親の名前もリチャード・ボイルというのだから、なんともややこしい。
初代バーリントンは、有能な政治家であった。さまざまな政変を乗り越えながら、とうとうアイルランド貴族のトップにまで上り詰める。その功績を称えられ、時の国王から「伯爵位」を叙爵される
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