TOTOの『アフリカ』は実に面白い作品だ。Wikipediaに、2018年に出たこんな記事が紹介されている。


この記事でも強調されているが、TOTOの『アフリカ』において重要なのは、ここで描かれたアフリカが「本当のアフリカ」とは無関係なことだ。TOTOの『アフリカ』は「空想のアフリカ」なのである。

では、「空想のアフリカ」とは何か?

この曲を作ったデヴィッド・ペイチとジェフ・ポーカロは、ともにアメリカ人で、それまで一度もアフリカに行ったことはなかった。しかし、あるときテレビでアフリカの飢餓を伝えるニュースを見て、アフリカについての曲を作ろうと思い立った。

この曲が作られたのは1981年だから、ちょうど東アフリカで大規模な干ばつが起こり、多数の餓死者が出たときだ。それを見たペイチとポーカロに、一つのイマジネーションが沸き起こった。