閉じる
閉じる
×
アートの定義とは、
豊かな欲望×貧困なイメージ=アート
である。このとき、「豊かな欲望」ももちろんだいじなのだが、それ以上にだいじなのは「貧困なイメージ」であろう。
では、「貧困なイメージ」とは何か?
それは、「ありきたりな道具」のようなものである。使い古された社会の仕組みのようなものだ。ありふれていて、目に入っても意識することは少ない。コンビニに売っている定番商品のようなものである。
この定番商品を自分の性欲と掛け合わせる。そうして、おどろおどろしい何かに仕立て上げる。それこそがアートなのである。TOTOの『アフリカ』も、「したたかでミステリアスな若い白人女性」という貧困なイメージがまずあった。それにペイチとポーカロ、2人の性欲を掛け合わせたからこそ、音楽史上に残るアートになったのだ。
だから、発想の種はあくまでも「貧困なイメージ」にある。『アフリカ』の場合は、女性だけではなくアフリカに
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。