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岩崎夏海さん のコメント

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岩崎夏海
>>1
コメントありがとうございます。
この映画を見た人の多くが、最後の結末に混乱させられます。なぜなら、保安官と犯人が出てくるために、この両者が最後には相まみえて、何らかの解決が図られるはずだという先入観を、多くの人が持つからです。それが裏切られるために、多くの観客は混乱してしまうのですね。そしてその混乱する姿は、映画の中でシガーに混乱する登場人物たちと、実は相似形になっているのです。この映画は、混乱そのものをあざ笑ったり、それに疑問を呈したりするという構造になっているのですね。
No.2
143ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。