もっといえば、「嘘」がテーマである。嘘つきが出てきて、嘘をつくのである。
ところで、この映画の複雑なところは、役者が、嘘をつく「演技」をしているところだ。つまり、嘘をついているという「嘘」をついているのである。しかも、観客は、それが「嘘」だと分かっている。「嘘」だと分かっていながら、その「嘘」をつく「嘘」を楽しむのだ。
こう聞くと、何が本当で何が嘘か分からなくなる。そのこんがらがったところが、非常に哲学的で面白いのだ。
といっても、映画そのものは、そう難しい話ではない。というより、ものすごくやさしい筋をしている。とても分かりやすい話だ。それは、上記のような「構造」がそもそも複雑なため、やさしい話にしないとこんがらがってしまうからだ。そのため、あえてやさしい筋にしているのである。
しかし、実
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