もっといえば、「嘘」がテーマである。嘘つきが出てきて、嘘をつくのである。
ところで、この映画の複雑なところは、役者が、嘘をつく「演技」をしているところだ。つまり、嘘をついているという「嘘」をついているのである。しかも、観客は、それが「嘘」だと分かっている。「嘘」だと分かっていながら、その「嘘」をつく「嘘」を楽しむのだ。
こう聞くと、何が本当で何が嘘か分からなくなる。そのこんがらがったところが、非常に哲学的で面白いのだ。
といっても、映画そのものは、そう難しい話ではない。というより、ものすごくやさしい筋をしている。とても分かりやすい話だ。それは、上記のような「構造」がそもそも複雑なため、やさしい話にしないとこんがらがってしまうからだ。そのため、あえてやさしい筋にしているのである。
しかし、実
コメント
コメントを書くスティングはみたいリストにいれたまま1年近くみれてないです。
私は最近自分の仕事で手一杯でなかなか音楽も読書も映画も満足に鑑賞してません。
岩崎さんは映画を見る時間はいつつくりだしてるのですか?
今の方が見る回数は多いのですか?
>>1
このコーナーで取りあげている作品は、過去に見たものがほとんどです。
この記事のために見返したりしていますが、探すためにたくさん見る、ということはしていないですね。
今は見る本数は減りました。大学時代は1日2本、3本という時もありました。
映画を見る時間は、インターネットの発達で仕事がどこでもできるようになったので、そのやりくりで作るようにしています。