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執着というものが、だいたいの場合においてものごとが上手く進まないことの原因になっている。「諦められない」という未練が、人が前に進もうとする力を阻害する。その場に留まらせたり、ひどい場合には後退すらさせる。
だから、「諦めが肝心」というけれど、本当にそうなのである。世の中には「諦めないことがだいじ」と勘違いしている人も多いが、それは全く逆である。むしろ「諦めることがだいじ」だ。
では、人生を前に進ませ、競争時代を生き抜くために、どのように諦めたらいいのか? 諦めるための具体的な方法は?――ということについて、今回は書いてみたい。
ところで、こう話してもまだ「諦めないことがだいじなのでは?」と思う方もいるかもしれないので、ぼく自身の諦めた経験について話してみたい。
ぼくは、夢を諦めた経験がある。他にもいろいろなことを諦めてきたが、32歳のとき、小説家に成ることを諦めた。
小説家はぼくの夢だった。命を賭け
だから、「諦めが肝心」というけれど、本当にそうなのである。世の中には「諦めないことがだいじ」と勘違いしている人も多いが、それは全く逆である。むしろ「諦めることがだいじ」だ。
では、人生を前に進ませ、競争時代を生き抜くために、どのように諦めたらいいのか? 諦めるための具体的な方法は?――ということについて、今回は書いてみたい。
ところで、こう話してもまだ「諦めないことがだいじなのでは?」と思う方もいるかもしれないので、ぼく自身の諦めた経験について話してみたい。
ぼくは、夢を諦めた経験がある。他にもいろいろなことを諦めてきたが、32歳のとき、小説家に成ることを諦めた。
小説家はぼくの夢だった。命を賭け
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この記事を読んで、井上陽水さんの「夢の中へ」の歌詞で「探すのをやめた時、見つかる事もよくある話で」という一節を思い出しました。
参考になるお話をありがとうございました。ここに書かれているのは「夢を諦める方法」ですが、最も重要なのは「2年間で5作の中長編を書きあげた」というところだと思いました。諦めるためには、どれだけ真剣に向き合ったかが重要なんだと。多くの人が悩むのは、そして自分もですが、十分な行動をしていなければ諦めるも何もあったものではないと思いました。
物凄く興味深い話ですね……。
岩崎さんの文章は論理的な語り口の中にこんな燃えるようなというか、物事の奥の奥の真実のようなものをボンっと提示してくるのがたまりません。
岩崎夏海(著者)
>>1
まさに、その歌通りの世界ですね。ぼくもその曲のことをよく思い出しました。
岩崎夏海(著者)
>>2
おっしゃるように、行動はだいじですね。まずそこだけは、石にしがみついてでも担保しなければならないのかなと。
岩崎夏海(著者)
>>3
ありがとうございます。文章って、頭で考えながらも、自分の中の未確定などろどろとした部分を出せていけると、俄然面白くなるものだと思っています。