以前に比べ、ますます「物が売れない時代」になった。

最近は、どんな人と話しても「物欲がない」「ほしい『物』がない」と言う。
では、お金があったら何をしたいかと聞くと、「海外旅行に行きたい」とか「引っ越したい」とか、そういう「行動」にまつわることにならお金を払う意思があるという。2014年の市場を読み解き、そこに則したビジネスを展開していくのなら、そういう人々の「物欲のなさ」に着目していく必要があるのではないだろうか。


ただ、そうかといって「物」が全く売れなくなったわけではない。家電量販店も、以前に比べると客の入りが寂しくはなっているが、人が全くいないわけではない。Amazonだって、売っているのは基本的に「物」なので、その会社の業績が絶好調ということは、「物」自体はちゃんと売れているということだ。

だから、「物欲がない」ということの正体は、物を全く買わなくなったということではなく、余ったお金という