最近、心がもやもやする。

ところでぼくには、これまでの人生の中でぼくが無意識に取ってきた行動は、後になって振り返るとどれも最終的には正しかった――という思いがある。だから、今では自分のことを信頼して、「ぼくが無意識にすることには、今は分からなくても何らかの意味があるはずだ」と考えるようになった。だから、心がもやもやしていても、「もやもやすることにはきっと意味がある」と思っているのである。

通常、もやもやすることは「良くないことだ」と多くの人がとらえる。だから、それを避けようとしたり、あるいは何か悪いことの前触れとしてとらえたりする。そもそも人は不快な状況を避けようとするから、心がもやもやしたら、それをどうにかして解消しようとする。

しかしながら、不快な状況をあえて避けず、そこにあえて飛び込んでいくことによって、結果的に何かを得られる――というのはよくあることだ。諺でいえば「虎穴に入らずんば虎児を