「アナと雪の女王」については、先週の記事でも触れたが、リクエストをいただいたので、今週も触れてみたい。

「アナと雪の女王」についてユニークなのは、この映画を見た人の中で、エンターテインメントになまじ詳しい人は、「このストーリーのレベルが低いのではないか?」と勘ぐってしまうことだ。
なぜなら、この映画のストーリーは、精緻には描かれていないからだ。むしろ破綻した不明瞭な部分が多く、稚拙に見える。細かく見ていけば、前触れや伏線もなしにさまざまな事象が展開する。要は、ツッコミどころが多いのである。

例えば、ストーリーの最も重要な部分である「アナが助かる」というシークエンスについては、なぜ助かるのか、論理的な説明がなされていない。理由が今一つ不明瞭なのだ。
他にも、重要な登場人物である雪だるまのオラフがなぜ誕生するのかや、ヒーローであるクリストフがなぜ助けにくるのかも不明瞭である。
そういう不明瞭さが、ツッコ