「美味しんぼ」というマンガで、「福島に行ったら鼻血が出た」という描写があった。これは放射能が原因だ、とも描いてあった。
それに対して、世の中では「風評被害を生み出している」と猛烈な抗議行動が起きている。それがエスカレートして、作者や出版元をリンチしようという人まで現れた。

この件に関して、ぼくの意見はこうである。
「放射能」の危険性というのは、これはあるともないとも、今のところ確たる証明はできていない。そのできていないものに対して、「美味しんぼ」の作者が個人の見解を述べることは、自由であるべきだと思う。抗議する人は「風評被害」だと言っているが、そう言うなら、それは本当に「風評」である――つまり、福島の放射能は健康に害を及ばさないということを、多くの人が納得できる形で、彼ら自身が証明するべきだ。そうすれば、風評被害などは起きるはずもないのだが、それができないから、こういう問題が起きているのだ。

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