それは、以前、同じスティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督の「ショーシャンクの空に」を見て、予想外に面白かったからだ。
「予想外」というのは、予想外に原作に忠実に作っていた――ということだ。想像以上に、原作の世界観を再現することに心を砕いていた。
だから、キングのファンは文句なく楽しめる内容になっている。ぼくもキングのファンだから、それをとても面白いと思った。
ただし、物足りない部分がなかったわけでもない。
それは、原作に忠実なあまり、映画的なケレン味のないところだ。言葉抜きの映像で見せるという、映画ならではの面白さに欠けるところがある。
また、話の筋は知っているので、ストーリー展開の意外性も味わえなかった。
それでも、原作の世界観を忠実に再現した映画を見ることは、自分としては予想外に面白かったので、「グリーンマイル」も見てみようと思った。「グリーンマイル