ところで、ニュースというのは八割九割が悲惨な事件や事故、災害で構成されている。そのため、ニュースキャスターがときどき「最近、嫌なニュースが増えましたね」などと言ったりするが、それは錯覚である。ニュースというのは、その始まり以来、嫌なものしか扱ってこなかった。
ではなぜ、ニュースは嫌なものしか扱わないのか?
今回の御嶽山のような、悲惨なニュースを大きく取りあげるのか?
その理由について、考えてみたい。
なぜニュースは嫌な事件しか取り扱わないのか?
あるいは、御嶽山のような悲惨なニュースを大きく取りあげるのか?
その答えとして、まずは「それが人々の興味、関心を引くから」ということがあるだろう。読者や視聴者が見たがるのである。だから大きく取り扱うのだ。
ではなぜ、人々は御嶽山噴火災害に大き