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教育考:その21「続・子供を差別する上での大人の責任」(1,854字)
子供を差別する上で、親が果たすべき責任の三つ目は何か?
それは、「背中」を見せることである。背中で語ることだ。
よく「親は子供の背中を見て育つ」というが、あらゆる人間が他人の背中を見ている。「背中を見る」というのは、その人の「言うこと」を聞くのではなく、「していること」を見る――ということだ。
なぜかといえば、人間の放つ言葉というのは、ほとんどの場合他者に向けられる。それゆえ、そこには飾られたり偽られたりしている部分が多く、必ずしも正しくないし、真実ではない。そのことを、幼い子供でも知っているからだ。
では、真実はどこにあるのか、その人の本質はどこにあるのか――ということになったとき、多くの人はそれを「背中」――つまりその人の行動に見出すようになるのである。
ところで、なぜ行動のことを「背中」と表現しているかといえば、それは、その人が「意識していない」ということの比喩である。多くの人は、自
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コメント
コメントを書く私がまだ小さい時に、父の部屋を覗きにいったら、机に噛り付いて、勉強をしていた父の姿が、思い浮かびました。