スプツニ子!さんという人がTwitterでこんな発言をしていた。

「取材中の「この作品のメッセージは?」って質問も典型だけど、あれもやめてほしい。作品は「メッセージ」みたいな作家から鑑賞者に流れる一方的なものじゃなくて、もっとゆるく双方向的なものだと思ってる。メッセージより、問いかけや夢想のきっかけ。」


ぼくは、この発言に違和感を覚えた。
そこで今日は、その違和感について考えてみたい。


まず、スプツニ子!さんにはアート、及びアートがもたらすコミュニケーションについての誤解がある。そしてまた、それは多くの人が誤解していることでもある。

どういうことかというと、アートにおけるコミュニケーションが「問いかけや夢想のきっかけ」というのが、まず間違いだ。「双方向的なもの」というのも、実際的な意味としてはちょっと違う。