ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その37「リビドーのパターン」(2,049字)
今回は、リビドーが的確に込められた古今の名作について見ていきたい。
例えば、「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメがあるが、この作品には分かりやすく、「息子の父親に対する愛憎」が描かれている。そして、「息子の父親に対する愛憎」は、「リビドー」の最も古典的なものといえるかもしれない。最も有名なギリシャ悲劇である「オイディプス」も、「息子の父親に対する愛憎」が込められているからだ。
「ハムレット」にも、「息子の父親に対する愛憎」が込められているが、同時に「男性の女性不信」もリビドーとして込められている。男性のほとんどが持つ女性への不信感や侮蔑の感情がこの作品には横溢しているが、だからこそ、見る者の感情を刺激し、興奮させられる。
「差別」というのもまた、リビドーの一つだろう。例えば「ドン・キホーテ」や「ハックルベリー・フィンの冒険」には、愚者に対する侮蔑の気持ちが、隠しようもなく込められている。
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