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教養論その26「言語能力における美的感覚(中編)」(1,754字)
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教養論その26「言語能力における美的感覚(中編)」(1,754字)

2016-02-25 06:00
    「言葉の美しさ」というのは、以下の四つの要素から構成されている。

    1、音の美しさ
    2、機能としての美しさ
    3、概念としての美しさ
    4、形の美しさ

    ここで、この四つについてそれぞれ見ていく。

    まず、「音としての美しさ」。
    これは、別の言い方をすれば「朗読したときの聞こえ方の良さ」ということになろう。口から音として出したときの美しさだ。

    その最も代表的なものといえば、「七五調」ということになる。

    「古池や蛙飛び込む水の音」
    「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」

    これらを音読したときの、独特のリズム。また収まりの良さ。そうした要素が、聞く者に音としての美しさを感じさせる。

    あるいは、七五調でなくとも美しい音の言葉というものはある。
    例えば、ぼくが好きなのは「百年の孤独」の書き出しだ。

    「長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷と
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