Vol.374 結城浩/整理して言葉にまとめる/解法パターン暗記では楽しくない/メモの管理/数学で気になるところがあると先に進めない/何となく生きてきて/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年5月28日 Vol.374


目次

  • 相談したいことを整理して言葉にまとめるコツ - コミュニケーションのヒント
  • 解法パターンの暗記では数学が楽しくない - 学ぶときの心がけ
  • メモをどう管理するか - 仕事の心がけ
  • 社会人、数学で気になるところがあると先に進めない - 学ぶときの心がけ
  • 今まで何となく生きてきて、大学生になったけど

はじめに

結城浩です。

いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。

『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』の原稿は二週間前に編集部に送り、先週はカバーとイラストの打ち合わせがありました。粛々と新刊刊行に向けて作業が進んでいきます。

今週は初校ゲラが届く予定になっています。6月上旬に初校読み合わせ、6月中旬に再校ゲラ、6月下旬に再校読み合わせという段取りで進み、7月にはめでたく新刊の刊行となります。

毎回のことですけれど、新しい本を出版するというのは深い喜びと読者への感謝の気持ちでいっぱいになるものです。もちろん準備や作業は大変といえば大変ですが「新刊が出る」と思うと自然に笑みが浮かびます。

今回の「ビットとバイナリー」というテーマは数学とコンピュータのはざまにある話題といえるかもしれません。中学・高校ではあまり扱わない内容も含まれており、多くの方に楽しんでいただけると思います。

応援よろしくお願いいたします。

◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』
https://bit.ly/hyuki-note11

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いろいろ再起動する話。

『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』を(一応)脱稿してから、いろいろ再起動しています。

まず「圏論の勉強」を再起動しました。2018年の秋に始めたものの、しばらく中断していた勉強です。しばらく中断というのは具体的には「2月〜4月」の期間のこと。どうして中断した期間がわかるかというと、勉強した日にはTwitterで「今日の圏論」というハッシュタグでツイートしているからです。検索してみると中断している期間がすぐにわかります。

マックレーンの『圏論の基礎』を少しずつ読んでいて、あるとき「普遍性」とはそういうことか!と腑に落ちたことがありました。そのときレンスターの『ベーシック圏論』の「普遍性からの速習コース」という副題の意味も同時に腑に落ちました。いったん『圏論の基礎』はお休みにして『ベーシック圏論』の方を読んでいくことにします。

◆Twitterで結城の「今日の圏論」を検索する
http://bit.ly/2QmDVve

それから「筋肉体操」を再起動しました。こちらは2018年11月〜2019年4月まで中断していましたね。これもTwitterで「今日の筋肉体操」というハッシュタグでツイートしているので中断期間は明確です。

いつのまにか「筋肉体操2」というYoutube動画もできていたので、継続していきたいと思っています。

◆Twitterで結城の「今日の筋肉体操」を検索する
http://bit.ly/2woDNlK

また、今年心がけようとしていた「インクリメンタルな環境改善」や「今年は意識的に本を読もう」もだいぶなおざりになっていたので、再起動していきたいと思います。

Twitterは確かにライフログとして有効ですね!

なお、from:hyuki のように from: というキーワードを使うと「自分のツイートだけを検索」することができて便利ですよ。

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それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。