結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年4月13日 Vol.472
目次
- 学んだことを発表したいが未熟をさらけ出すのが不安
- 習慣を身につけるコツ
- 小説書き、他者と自分を比較してしまう
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
朝、散歩していると小学生が登校しているようすが目に入りました。
春ですね!
新しい学校、新しい仕事、新しい生活が始まってわくわくしている方も多いだろうな、と思っています。
私自身は相変わらず「数学ガールの秘密ノート」第15作目に取り組んでいるのですが、それでも「新しい春の気分」を強く感じます。
ところで、散歩から帰ってくるときにふと、新しい生活が始まってわくわくしている人もいるけれど、不安を感じている人もいるだろうな……と思いました。
新しい生活は「新しい」ので、すべてが予想できるわけではありません(すべてが予想できるなら、新しくはないですよね)。ですから、予想外の事態が起きたり、「えっ!」と驚く出来事があったりしても不思議ではありません。それに対して不安を感じたり、これでいいのか……と悩むこともあるでしょう。
それにまた、進学にしろ就職にしろ、自分がもともと望んでいた進路とは方向が変わったという人もいるでしょう。すべての人が第一志望の春を迎えたわけではないという意味です。それに、第一志望の春を迎えた人でも「こんなはずでは……」と思うことだってあるでしょう。実際、結城のところには両方のタイプのお便りが届いています。
そこから、私の発想は「春の天気」に向かいました。春はうららかな日も多いですが、急に寒くなったり風が強かったりする日もありますよね。
もしかしたら、春は「変化の季節」と捉えた方がいいのかもしれないな、と考えました。
春を「変化の季節」と見る。変化にはいろいろある。すべてが良いとはかぎらない。だからよく見分ける必要がある。大胆に挑戦すると共に、注意や用心も怠らない。
もちろん、素敵な出来事が起きるのを期待し、わくわくする気持ちを大切にするのはいいことです。でもそれと同時に「注意」や「用心」も必要だなと思ったのです。
第一志望の春を迎えた人も浮き足だたないようにし、予定とは違う春を迎えた人も気持ちをうまく切り換える。
そんなことが大切かもしれないな……などと思っていました。
春は「変化の季節」。変化の波に乗ると共に、変化に備える季節。
あなたはどんな春を迎えているでしょうか。
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それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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