結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年8月12日 Vol.124
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
Vol.122は「購読者向けサイン本プレゼント号」でした。 当選者さん全員から返信をいただき、2014年8月9日(土)に四人分を発送しました。 また先日8月11日(月)に最後のお一人分を発送しました。 ご応募いただきありがとうございます。 残念ながら当選しなかった方、ごめんなさいね。
結城はこれまで二年以上結城メルマガを継続してきましたが、 今回のように、体調不良で発行が困難になったことが何回かありました。 購読者の方には申し訳ありませんが、 今回のような「プレゼント企画」で穴埋めさせていただいております。 ご寛恕いただければ感謝です。
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だいぶ体調も戻ってきて『数学ガールの秘密ノート/数列の広場』も、 ようやく脱稿することができました。ボールはいったん編集部に渡っています。 ちょうどこの結城メルマガが刊行された日、 いつもの「表紙・イラスト」の打ち合わせが行われる予定です。
結城はこれまで何冊も本を書いてきましたが、 何冊目であっても、新しい本が生まれるのはほんとうにうれしいです。 毎回毎回新しい感動があります。 このような仕事ができるのはひとえに応援してくださる読者さんのおかげです。 ありがとうございます。
新しい本が生まれるときに感じるのは、 自分の著作が増える喜びや収入が入る喜びだけではありません (もちろんそれは大きな喜びですが)。 自分が書いたとか、自分の本という気持ちをすこし越えて、 楽しい読み物がまた一冊増えたよ!という気持ちなんです。
私は、自分の本を読むのが大好きです。 何かを確かめるためにうっかり読み始めたら、 ずるずると最後まで読んでしまうこともよくあります。
いったん書き終えてしまえば、自分の書いた本であっても、 私は一読者として読むことができます。 そして、楽しい読み物が手元に増えることは大きな喜びですよね。
そんな気持ちで、今回も新しい本の誕生を喜びたいと思っています (といいつつも、これから初校・再校と続きますので気は抜けませんが)。
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さて、体調を崩して、ペースを崩してしまった『数学文章作法 推敲編』の方も、 少しずつ復調してきました。もう一度全体を読み直し、 抽象的すぎる部分を手直しし、例を書き換え、図を少し入れています。 これもがんばって仕上げたいと思っています。 現在は今年中に出版の予定ですが……さてどうなりますか。
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執筆といえば、最近のお仕事BGMは"Quell"というゲームの音楽です。 この結城メルマガでも"Quell"を紹介したことがありますね。 水滴を指で移動させて解くという、静謐な雰囲気を持つパズルゲームです。
◆Quell - iTunes
https://itunes.apple.com/jp/app/quell+/id383027157?mt=8
このBGMが別途販売されています。 ノスタルジックな音楽で、何度繰り返してもちっとも飽きない曲集となっています。 こちらのページで試聴&購入ができます。
◆"The Quell Collection"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00AG74AQM/hyam-22/
いまも、この音楽を聴きながら書いています。
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ではそろそろ、結城メルマガを始めましょうか。
今回は久しぶりに「フロー・ライティング」という、 文章を書くことに関する連作読み物をお送りします。
それから「本を書く心がけ」のコーナーでは、「対話を描く」という文章を、 また「教えるときの心がけ」のコーナーでは、「試験について」をお送りします。
それでは、お楽しみください!
目次
- はじめに
- フロー・ライティング - 思いを巡らす
- 対話を描く - 本を書く心がけ
- 試験について - 教えるときの心がけ
- おわりに
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。