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第134回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(2)
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第134回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(2)

2017-03-16 16:45

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第134回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(2)


    ◆もくじ◆

    ・春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん
     AKB48「シュートサイン」MV出演
     3/20(月)志麻子の怪談「手鞠歌」@ロフトプラスワン 開催
     4/23(日)「オメ★コボシ38」開催
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     「岩井志麻子の千夜玩具物語」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    春でも岩井さんのもとには、怖い話が寄せられる。

    人の「記憶」はあやふやなもの、「嘘」と「夢」に包まれているものだと思いませんか?
    ある漫画家が語ってくれた、アシスタントの古い記憶のエピソード。
    その中ではちょっと血なまぐさい展開があったのだが……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ​
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ
    5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ

    6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ
    7月「異国の夏休みのウラガワ
    8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ
    9月「秋風に謎めく過去のウラガワ
    10月「人生の秋を生きる女達のウラガワ
    11月「「結婚」に振り回される女達のウラガワ
    12月「出版業界の仕打ちのウラガワ」ほか
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ

    ※上記以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     もう、私には卒業もなく退職もなく、子どもはどちらも大学を出て働いているし、今のところ二度目の離婚もなく、三月が別れの季節だという実感も事態もない。

     しかし日々、小さな別れはある。行きつけの店のいつもいる店員がいなくなっているとか、木曜にレギュラー出演している番組のADさんが月曜に移動したとか、好きなアニメの声優が知らぬ間に入れ替わっていたとか。

     そして夏になると確かに怪談イベントや特別番組に呼ばれることも増えるが、怖い話は春先にも真冬にも聞く。先月は「まだ冬なのに」という季節に聞いた怪談を書いたが、今月は「もう春なのに」という季節に聞いた怪談を書いている。

                        ※

    「いつもじゃないけど仕事場でも飲み屋でも何かの集まりでも、一番古い記憶は何かって話題になるときかあるじゃないですか」

     ある。でも私はいつも、そのときどきでいうことが違っている。自分でもどれが最古の記憶かよくわからないので、その場やその場にいる人に合わせるのだ。

     漫画家の東風先生(以下、登場人物はすべて仮名)は、自分にはこれだといえるのがないけれど、アシスタント達はおもしろい「古い記憶」話を持っている人が多いという。

    「たまに手伝ってもらうヒバリちゃんて子は、こんな話をしてくれたわ。

     
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