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第135回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(3)
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第135回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(3)

2017-03-25 17:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第135回 春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(3)


    ◆もくじ◆

    ・春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん
     4/23(日)「オメ★コボシ38」開催
     AKB48「シュートサイン」MV出演
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     「岩井志麻子の千夜玩具物語」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    春のさなかに聞かされた怖い話をお送りしてきた今月。
    フリーライターの挿木さん(仮名)は、去年離婚をしたのだが、妻だった人にはその後一度も会っていないという。
    理由は、怖いから。
    一緒に暮らしていた時に、起こった出来事とは……!?

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ​
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ
    5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ

    6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ
    7月「異国の夏休みのウラガワ
    8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ
    9月「秋風に謎めく過去のウラガワ
    10月「人生の秋を生きる女達のウラガワ
    11月「「結婚」に振り回される女達のウラガワ
    12月「出版業界の仕打ちのウラガワ」ほか
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ

    ※上記以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====


     三月は別れの多い季節だけれど、四月になれば出会いの多い季節となる。夏は怖い話のシーズンだけれど、春になったからといってもうじきお化けに会えるわ怖い話を聞けるわワクワク、とはならない。

     別れもお化けも出会いも怪談も、四季は問わないのだ。といった春のさなかに聞かされた、ちょっと怖い話を今月はお送りしてきた。

                        ※ 

     その日初めて仕事で会ったフリーライターの挿木さん(以下、すべての登場人物はここだけの仮名)は、去年の今頃に離婚した。
     以来、妻だった人には一度も会ってない。SNSなども見ないようにしているという。理由は、怖いから。 


    「妙に記憶に刻まれている、妻だった人が怖くなった瞬間。それはたぶん、こんな生ぬるい春の風が吹く休日の午後でした。

     ベランダに簡単な家庭菜園や花壇を作っていて、妻だった人はその手入れなどしていました。妻だった人がいうには、そのときぼくは後ろに立っていて、虫が湧いているからホームセンターで殺虫剤を買ってくるといったそうです。

     そのときぼくは、すでに本当に買い物に出ていたんですよ。妻だった人はベランダの手すり越しに、ぼくがコンビニの袋を下げて通りを横切って歩いてくるのを見て仰天したのです。さっき背後にいたのに、と。

     
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