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第144回 面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(3)
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第144回 面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(3)

2017-06-26 22:45

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第144回 面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(3)


    ◆もくじ◆

    ・面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん 
     8/6(日)「オメ★コボシ39」開催
     角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売中
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    直接に知り合ってはいなくても、こちらの喜怒哀楽の感情を妙にかきたてる人たち。
    その人達につい自分自身を重ねてしまうのは、歳を取ってきたからか。

    意外なスキャンダルで著作がすべて絶版になってしまった作家。
    ときおり共演する若い女性タレントに聞いた、彼女にまとわりつく人たち。
    今号は、誰のことを語っているか、分かる人には分かるかも……(※原稿内は仮名です)


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
    4月「木の芽時な人達のウラガワ
    5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ



    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     六月も終わりごろになると、もう梅雨は開けて夏本番とときめくより、あ~もう今年も後半にさしかかっているのね、としみじみする。焦るのではなく、まぁなんだかんだあっても今んとこ無事にやりすごせているわ、という感じ。

     子どもの頃、若い頃は、何もないのはつまんない、退屈、だったけど。今は平穏さが何よりありがたいわ。喜怒哀楽がすべてフラットになったのではなく、マイルドにはなったけど、ちゃんとどれもあるし。

     子どもの頃、若い頃は、直接的に自分に関すること、実際に触れあう人達によってそれらは引きだされていた。歳を取ってくると、何の関係もない人によって喚起されるようになってきた。その人達に、確かに自分自身を重ねているのだわ。

     勝手に、彼らを書かせてもらった。一応、個人を特定できないよう配慮もしたつもりだ。

                        ※

     私は正木絵里をとことん糾弾したいだの追い詰めたいだの、そんなことは願ったこともない。といって、親身になって心配している、できれば直接会っていろいろ事情を聞かせてもらって、できることなら助けてあげたい、とまで思ったこともない。

     とにもかくにも、まったくの他人なのだ。彼女に被害を受けたこともないし、身内でもない。今後も、おそらく会うことはないだろう。

     絵里の作家としての絶頂期ともいえる頃も、さして興味はなかった。唐突にして意外なスキャンダルで著作がすべて絶版になったと知ったときも、ちょっと驚いただけだ。

     
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