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第187回 大人になりきれない人達のウラガワ(1)
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第187回 大人になりきれない人達のウラガワ(1)

2018-09-20 22:45

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第187回 大人になりきれない人達のウラガワ(1)


    ◆もくじ◆

    ・大人になりきれない人達のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     映画『銀魂2』のスピンオフドラマに出演 9/1から配信中
     角川ホラー文庫より『現代百物語 終焉』発売

     河崎実監督映画に出演予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    夏が終わってしまいました……。
    九月はなんとなく、大人っぽい季節でしょうか。
    でも、夏を終えて成長した気持ちで居ても、次の夏が来ればまだまだ若いと冒険と無茶を繰り返す。
    そんな大人になりきれない人が、あなたのすぐ傍にも居るかもしれません。

    地下アイドルをやっている紗蘭だが、あるライブでの客とのやりとりは、ちょっと普段と異なっていて……。
    けっこうぞっとするエピソードです!

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~16年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
    4月「木の芽時な人達のウラガワ
    5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ
    6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ
    7月「ほんのり怖い人達のウラガワ
    8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ
    9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ
    10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ
    11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ
    12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ
    6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ
    7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ
    8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     なんとなく昔から、九月は大人っぽい季節と感じていた。夏休みが終わって新学期になる月。羽目を外したギラギラする八月の後に来る、クールダウンの月。

     だけど夏が終わっても子どもっぽいままだったし、次の夏が来ればまだまだ若いと冒険と無茶を繰り返す。そんな今月は、歳を取っても大人になりきれない、とう話でまとめてみる。例によって登場人物はすべて仮名、背景にも少々の脚色を加えてある。

                        ※

     紗蘭は中学高校とメジャーなアイドルを目指していたがオーディションは落ち続け、大学生になってから自主的に活動する地下アイドルというものになった。
     ご存じのように地上波のテレビなどには出られないが、小さなライブハウスやネットテレビ、YouTubeなどで活動する彼女らは、意外にマニアックなファンはつく。

     実は紗蘭のお父さんは有名企業の管理職で、家はかなり金持ちだ。親は、ちゃんと大学を卒業してきちんとした会社に就職するのを条件に、アイドル活動を許してくれている。いわば期間限定の、趣味としてのアイドル。

     もはや職業としてのメジャーアイドルなどなれない以前に、本人が目指してもいない。そんな紗蘭だが、ちょっとした転機がやってきた。大きなチャンスといってもいいか。

     地元の大手スーパーがマスコットキャラとしてガールズグループを結成させ、定期的にスーパーのイベントなどに出演させることになった。
     そのご当地アイドルグループのメンバーに、紗蘭は選ばれた。キンキーブーツなる十人のグループはオーディションを経て結成されたが、ほぼ地元の普通の女の子達。地下で無名とはいえ、アイドル経験のある紗蘭がセンターに抜擢された。

     これをステップにメジャーアイドルになってやる、といった激しい勘違いをしている子や野心バリバリの子もおらず、グループは仲良く楽しく活動していた。

     とはいえ嫌なことも、いろいろあった。ブスばっかりなどとネットに書かれたり、メンバー内で悪口をいっただのいわれただの、小さなトラブルはいつもあった。

     けれど一番嫌なのは、変なファン。これはアイドル活動をしていれば、避けて通れない。

     
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