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第235回 愛しい南国の怖い話のウラガワ(1)
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第235回 愛しい南国の怖い話のウラガワ(1)

2020-01-05 11:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第235回 愛しい南国の怖い話のウラガワ(1)

    ◆もくじ◆

    ・愛しい南国の怖い話のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     1/13(日)「オメ★コボシ48」開催

     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    あけましておめでとうございます。
    新しい年になっても変わらないのは、怖い話が好きだということ。
    二十年くらいマイブームである南国を巡って仕入れて来た怖い話をお届け。
    ベトナムの愛人Vとは長らく関係が続いている。
    彼はバイクに乗るのだが、運転中、ちょっと気になる状態の女の子の顔を見かけて……。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~18年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ
    6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ
    7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ
    8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ
    9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ
    10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ
    11月「今頃になってわかってきた出来事のウラガワ
    12月「とりあえず終えたかな、というウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===


     皆様、あけましておめでとうございます。本年も、楽しいことたくさんありますように。

     しかし子どもの頃、若い頃はいつでも目新しいものが欲しくて、常に変化を望んで、何かドカーンと非日常的な事件が起きないかな、なんて思っていた。
     今の自分が嫌で、違う自分になりたい、変わらなきゃ、なんて焦ってもいた。周りの人に対しても、言動を変えさせたい、なんてじたばたしていた。

     自分は簡単には変われないし、ましてや他人を変えるなんて無理。歳を取るにつれ、あきらめではなくわかってくる。そもそも、変わらないことは悪いことばかりではない。

     私は子どもの頃から、怖い話が好きなまま。年末の旅行で、これまた二十年くらい私の中でブームが続く南国を巡り、怖い話を仕入れてきた。お雑煮の箸休めにどうぞ。例によって全編に渡り、人名はすべて仮名、背景などにも少々の脚色を加えてある。

                        ※

     私の小説『trai cay』(チャイ・コイ)は、2002年の一月にベトナムはホーチミンのレストランで出会ったベトナム男性とのことを書いたもので、賞もいただいたし映画化もされた。

     なんと、この愛人Vとは今に至るも関係が続いている。よく、何語で会話しているのか聞かれるが、簡単な英語でどうにかなっている。関係性が深まると、二人だけで通じ合う独特の言語、もはやテレパシーといったものも生まれるし。
     そんな彼は霊的なもの、オカルト的な話をけっこう信じている。

     さて、ご存じのようにベトナムはおびただしいバイクが道路中を走り回り、通勤通学時や何かイベントがあったとき等々、バイクの海に没して身動き取れなくなることもある。

     その日、愛人Vは勤め先のレストランからバイクで帰る途中、まあまあの渋滞に巻き込まれた。信号待ちで停まったら、前にいる同世代と思しき男の右肩に、ちょこんと小さな女の子の顔が乗っている。

     ちょっと、いや、かなり危ない乗せ方だが、前に停まっている男は女の子と向かい合うようにシートの前方に座らせているらしい。しかしVは、何か違和感を覚えた。

     
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