オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第301回 「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ(1)
◆もくじ◆
・「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ(1)
・最近の志麻子さん
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・著者プロフィール
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まだ引き返せるんじゃないかと立ち止まって迷うこともいろいろあるもの。
「どこで逸れたんだろう」みたいな迷いを綴ってみる。
80年代に活躍したアイドルの雅子。彼女はいわゆる孤独死をしていたのだが…。
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2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ」
2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ」
3月「どこか心残りの別れのウラガワ」
4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ」
5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ」
6月「アマビエ的なものや人のウラガワ」
7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ」
8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ」
9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ」
10月「いい大人なのに未経験のウラガワ」
11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ」
12月「私なりに引っかかる物事のウラガワ」
2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ」
2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ」
3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ」
4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ」
5月「子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ」
6月「ドライになり切れないウェットな物事のウラガワ」
7月「ホラーの夏なので怖い怪談実話なウラガワ」
8月「夏といえばの怖い話・奇妙な話のウラガワ」
9月「歳を取れば大人になれるわけではないウラガワ」
10月「この歳になって初めて知ることもあるウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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以前にも書いたが、いつからか12月よりも11月の方が、押し迫ってきた、もう後がない、と焦るようになっている。いやほんま、年取ると時間の流れが早く感じられるわ。
ともあれ12月は誕生日も含めてイベントも多くて忙しいし、泣いても笑ってもあと少しで新年だ、と腹も括れる。もうラストだと、覚悟もできている。早くも新年度が、不安でありつつ楽しみにするしかなかったりもする。
でも11月は、「まだ引き返せるんじゃないか」みたいに、立ち止まって迷うことがいろいろある。「今からリスタート、リセットできないか」と、諦めきれない気持ちにもなる。それは11月にも、自分自身のことだけにも限らない。
という「しかし、どこで逸れたんだろう」みたいな迷いを、今月は書いてみる。例によって登場人物は特定されないよう全編すべて仮名か匿名、背景にも脚色を加えてある。
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その80年代に活躍したアイドル椎子を、私は知らなかった。たぶん目にはしていたはずだが、名前までは覚えなかったのだろう。
椎子について知ったのは、死後かなり経ってからだ。芸能界を引退して1年も経たないうちに、彼女はいわゆる孤独死をしていた。
しばらくは遺族の要望で伏せられ、どんな経緯や事情があったのかはわからないが、没後10年経ってから週刊誌やテレビで報道された。
地元で大変な美少女として評判だった彼女はスカウトされ、上京して芸能界デビューするや、人気ドラマにCМにと抜擢され、順風満帆な芸能生活を送っていた。
なのに30代半ばで突然に芸能事務所を辞め、引退。いったん一般企業に就職し、そこが借り上げていたマンションに犬2匹と暮らすようになるが、急激に精神状態が悪化していき、その仕事も辞めた。となると、マンションは出なければならない。
ここで問題になったのは、彼女が飼っていた2匹の犬だ。中型ではあるが、かなり活発な活動的な種類で、噛む力や引っ掻いたりする力も強い。