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第329回 志麻子周辺のホラー特集なウラガワ(2)
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第329回 志麻子周辺のホラー特集なウラガワ(2)

2022-08-31 15:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~

    ◆もくじ◆

    ・志麻子周辺のホラー特集なウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん 
     『岡山女』新装版、単行本『煉獄蝶々』発売中
     『5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし』に寄稿
     『週刊大衆』で「熟成肉女 召し上がれ」連載中
     「カクヨム」で田原総一朗・二次創作小説を発表
     『でえれえ、やっちもねえ』角川ホラー文庫より発売中

     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    ホラーを楽しみたい八月、志麻子周辺のホラー特集をお届け。あまり怖くはないかもしれないけれど……。

    あるイベントで知り合った一回りほど年下の布由子さんは同性愛者だ。
    ネットで、バイオレットと名乗る男性との交流があるそうだが、彼はバイセクシュアルだという。
    自称長身の美青年だというバイオレットは、有名文化人の椿先生をパートナー兼パトロンとして、大学中退後は中東のD国に渡ったというのだが……。


    ※担当者の不調により更新が長く滞り大変申し訳ございませんでした。
    順次記事公開いたします。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~20年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ
    2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ
    3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ
    4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ
    5月「子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ
    6月「ドライになり切れないウェットな物事のウラガワ
    7月「ホラーの夏なので怖い怪談実話なウラガワ
    8月「夏といえばの怖い話・奇妙な話のウラガワ
    9月「歳を取れば大人になれるわけではないウラガワ
    10月「この歳になって初めて知ることもあるウラガワ
    11月「「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ
    12月「人生そのものがお楽しみ会のウラガワ
    2022年1月「まだ楽観視できない未来を思うウラガワ
    2月「記憶が混乱するアレコレのウラガワ
    3月「どうしても心残りなウラガワ
    4月「心残りな事件の男たちのウラガワ
    5月「好きと心地よいは違う、温度差を感じるウラガワ
    6月「ドライなのかウェットなのかわからないウラガワ
    7月「「もう」と「まだ」の間のあれこれのウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===
     
     ネットが無い時代は、八月になるとテレビや雑誌はホラー特集を組んだものだ。それらが諸般の事情で表のメディアからは減ってしまっても、今はいつだってネットで個人的にホラーを楽しめるようになった。

     とはいうものの、やっぱり私は八月が来ると好きなシーズン到来とうれしくなる。なので今月は志麻子周辺のホラー特集だが、あまり怖くはないかもしれない。

                        ※

     あるイベントで知り合った一回りほど下の布由子さんは、同性愛者だ。ツイッターで同性愛についての率直な意見や想いや真摯な恋愛遍歴を語り、人気や支持を集めていた。

     そんな布由子さんは、ツイッターを介した交流だけでなく、ダイレクトメッセージによる直接のやりとりをしているファンも多かった。

     バイオレットと名乗る男性も、その一人だった。バイオレットは地方の旧家に生まれた坊ちゃんで、大変に厳しく育てられ、テレビも漫画もゲームも禁止されていた。女の子と交際などできるはずもなかったが、当時の彼はすべてを大人しく受け入れていた。

     都会の有名大学に進んで一人暮らしとなってからは、親の監視もなくなっていろいろと弾けてしまった。夜遊びや飲酒を覚えていく過程で、実は自分はバイセクシュアル、つまり男も女も好きだと自覚していった。

     布由子さんはバイオレットにあなたの写真を見たいと頼んだが、なんだかんだと理由をつけては、はぐらかされ続けた。そんなバイオレットは自称、いつもハーフに間違われる長身の美青年だとか。

     男も女もたくさん経験していった彼のパートナーとパトロンを兼ねてくれたのが、私でも知っている有名文化人の椿先生だった。

     バイオレットは勉強は怠って留年が決まり、いろいろなことを親に知られて勘当されてしまったが、椿先生の尽力によって中退後は中東のD国に渡った。

     バイオレットはD国でも屈指の富豪の初老男性に気に入られ、関連会社にも勤めた。富豪はD国の政財界にも裏社会にも通じている上に、超のつく美男。しかもバイセクシュアル。バイオレットは椿先生と離れ、D国の富豪の恋人にもなった。

     
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