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第334回 二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(1)
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第334回 二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(1)

2022-10-31 13:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~

    ◆もくじ◆

    ・二年半ぶりのシンガポール滞在記のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     『岡山女』新装版、単行本『煉獄蝶々』発売中
     『5分で読める! ぞぞぞっとする怖いはなし』に寄稿
     『週刊大衆』で「熟成肉女 召し上がれ」連載中
     「カクヨム」で田原総一朗・二次創作小説を発表
     『でえれえ、やっちもねえ』角川ホラー文庫より発売中

     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    およそ二年半ぶりにシンガポールに行ってきた!
    7月に刊行した『煉獄蝶々』が昭和4年の岡山とシンガポールが舞台で、本が出たら抱いて行こうと決めていたのだ。
    だがまず入国できるかという危機に陥り……。

    ※担当者の不調により更新が長く滞り大変申し訳ございませんでした。
    順次記事公開いたします。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~20年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ
    2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ
    3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ
    4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ
    5月「子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ
    6月「ドライになり切れないウェットな物事のウラガワ
    7月「ホラーの夏なので怖い怪談実話なウラガワ
    8月「夏といえばの怖い話・奇妙な話のウラガワ
    9月「歳を取れば大人になれるわけではないウラガワ
    10月「この歳になって初めて知ることもあるウラガワ
    11月「「どこで逸れたんだろう」と考えてしまうウラガワ
    12月「人生そのものがお楽しみ会のウラガワ
    2022年1月「まだ楽観視できない未来を思うウラガワ
    2月「記憶が混乱するアレコレのウラガワ
    3月「どうしても心残りなウラガワ
    4月「心残りな事件の男たちのウラガワ
    5月「好きと心地よいは違う、温度差を感じるウラガワ
    6月「ドライなのかウェットなのかわからないウラガワ
    7月「「もう」と「まだ」の間のあれこれのウラガワ
    8月「志麻子周辺のホラー特集なウラガワ
    9月「身近な少し怖い話をまだまだなウラガワ

    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===
     
     もはや子どもすら学校を卒業してしまい、会社勤めをしたことのない私でも、春が来れば新たな進路をめざす人達を見送り、新しい出会いを迎えてわくわくする。
     夏になれば、何か冒険できるのではないか、幾つになってもその予感にときめく。
     冬は誕生日にクリスマスに忘年会にと、イベントが盛りだくさんで忙しさを楽しむ。

     秋だけが、違う。秋は、良くも悪くも何事も無し、平穏無事、変化なしというのに安堵する季節なのだ。とはいえ九月はまだ夏の名残があり、十一月は冬の気配が忍び寄る。

     秋の真っただ中の十月は、子どもの頃から静かなひとときに浸っていた。

     とはいえ、昨今は諸般の事情により、そうもいかないことも多々ある。それらを今月は書いてみる。というのも先頃、およそ二年半ぶりにシンガポールに行って来たら、それをびしびし実感させられたのだ。でも、変わらず好きだよシンガポール……。

                        ※

     二年半ぶりに、シンガポールへ行ってきた。角川書店から七月に出してもらった『煉獄蝶々』が昭和四年の岡山とシンガポールを舞台にしていて、本が出たら抱いてシンガポールに行こうと決めていたのだ。

     本来なら、シンガポールに滞在してその小説を書きたかったが、そうはいかない状況だった。全面的に観光目的の海外旅行が禁じられていた時期を思えば、かなり緩和されたと期待してしまったのだが。うーん、そうでもないな、とは感じた。

     まず、シンガポールは原則として、ワクチン接種を二回済ませていないと入るのは困難。入れても、検査や隔離が課せられる。私は三回打っていたので、これはクリア。

     しかし、全員に課せられているのはスマホを使った電子の入国カード申請。これが想像以上に大変だった。何度も何度も、やり直しを命じられてしまった。

     たとえば、行きの飛行機が「木曜の深夜に羽田空港を発って金曜の早朝にチャンギ空港到着の便」だったので、飛行機の便名とともに到着日を金曜日と記入したら、あちらから「金曜に当該の便はない」となったらしいのね。
     あと、パスポート番号だけでなく顔写真も添付しろとか、後から後からここを訂正しろ、これじゃ受け付けられない、と返ってくる。頼むから、一つ一つじゃなくいっぺんにまとめて指摘してくだせーっ、と南十字星に向かって吠えたよ。

     そうして、これならもうばっちりと送信したのに、なかなか返信が来ない。出発当日になっても来ないので旅行会社に相談したら、条件は満たしているし送信済だし、入国できないなんてことはないはずですが、との、いささか不安な回答。

     その希望にすがり、羽田空港に行ったものの、なんとまだ届かないぞ入国カード!

     
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