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第98回 嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ(2)
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第98回 嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ(2)

2016-03-15 20:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第98回 嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ(2)


    ◆もくじ◆

    ・嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん
     チケット発売迫る! 5/15(日)「オメ☆コボシ3」@ロフトプラスワンWEST 開催
     満席になりました→バスツアー「岩井志麻子・徳光正行と行く【オメ☆コボシ】社会科見学」
     「韓流アフタヌーン~岩井志麻子のイイオトコ図鑑」次回は4/15(金)
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    「嘘つき」について綴る今月。
    今回は、著書がベストセラーになった「嘘つき」の女性の話。
    岩井さんと同じ年に生まれ、同じころに本を出した霧山冴子(仮名)。彼女は、「ヨーロッパに駐在」の経歴を活かしてベストセラーを刊行したのだが……
    あの人のことか、と思い当たる人も居るのでは!?

     

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ​
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ
    5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ

    6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ
    7月「異国の夏休みのウラガワ
    8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ
    9月「秋風に謎めく過去のウラガワ
    10月「人生の秋を生きる女達のウラガワ
    11月「「結婚」に振り回される女達のウラガワ
    12月「出版業界の仕打ちのウラガワ」ほか
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ

    ※上記以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     日々、しょうもない嘘をついて生きている私だが、その嘘が下手なので片っ端からバレていき、一周回って正直者になっている。という、何の自慢にもならないことを今月は前置きにしている。

     すでにしつこいくらいいろんなところでネタにしている、いっときマネージャーとして使っていたL美という同世代のオバハンが強烈な嘘つきで、しかもなんの意味もないホラばかり吹いていたという衝撃の経験を経て、私も少しは大人になった。

     L美に会うまでは純真なのでも純情なのでもなく、ただのぼんやりさん、田舎のボーッとしたオバサンであったから、L美に限らずいろんな嘘つきの嘘を鵜呑みにしていた。
     L美を知ってからは、疑うことを覚えたオバサンになったのだが。同時に、嘘をつかなきゃ生きていけない人もいるんだと、嘘つきをむやみに責めることもできなくなった。

     ……霧山冴子(ここだけの仮名)と私は、同じ年に生まれている。彼女は三十代半ばに本を出し、いきなりベストセラーになった。私も同じ頃に初めての単行本を出してもらえ、ベストセラーとまではいかなくても賞をいただき、映像化もされた。

     だが、冴子をライバル視したことはない。当時はまだパソコンを持っておらず、情報があまり目につかなかったのもあるが、なんといっても私は離婚して上京してきたばかり。
     とにかく生きること書くことに必死で、自分のことだけでいっぱいいっぱい。周りを見回す余裕も、人をうらやむ暇もなかった。 

     
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