ホストに貢ぐのと武士の忠義は本質的に同じです。
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どうも、薬理凶室のケダモノ、亜留間次郎です。
今から六年くらい前ですが、世界征服マニュアルという本を出版しました。

●アリエナイ理科式世界征服マニュアル

フィクションで描かれる「世界征服」は本当に可能なのか、よくある「悪の組織」って実際どうなのか、など「世界を科学でハックする」本だと思ってください。

今回はその番外編的な感じで、他人を支配する手法について触れていこうと思います。

◆◇◆封建社会の「感情的支配」システム◆◇◆



世界征服を成し遂げるためには他人を支配しなければなりません。

現代社会は法の支配下にあり、すべての人間が法の支配を受けています。
では、法律が出来る前は人間はどうやって他人を支配していたのでしょう?

正解は、人格的依存関係をもって、感情的に支配していた、です。

実のところ、日本でも明治になるまでは「法の支配」が存在せず、感情的支配によって統治されていました。

いや、江戸時代にも室町時代にも法律はあったし、鎌倉時代には御成敗式目があったじゃないと思うでしょうけど。
そうした明治以前の近代的な法制度とは根本的に異なる部分があります。

意外に思うかもしれませんが、明治以前の日本の法制度は、論理的な支配ではなく感情的支配を行っていました。

日本の武士が持っていた「忠義」は人格的依存関係をもって盲従する封建社会のシステムです。

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