競輪王のタイトルを懸けて、KEIRINグランプリの出場権を懸けて準決勝が行われました。
この3レースを観ると、やはり競輪は強くても勝てない時があるなぁと感じました。
柴崎淳のゴール前のアクシデントは、やはり不運に泣かされたものだと思います。
あの展開で、まさか小川真太郎と接触するとは思わないですよね。
そして、郡司浩平です。
決勝待ちとなってしまいましたね。グランプリ確定組が優勝すれば確定。違う選手が優勝すると、次点になってしまいます。
その運不運も含めて、「競輪は人生だ」と言われる所以なんでしょうね。
更に、「自分の道は自分で切り開くしかない」他人任せでは道は切り開けないということも教えてくれるのが競輪。ラインのポジション、戦法スタイル、など最終的に決めるのは本人なのです。
「メイクドラマ」
ドラマを作り上げるのは、選手だけではなくて、車券を購入している方々、競輪を観ている方々もそこに参加して作り上げています。
それぞれのドラマを作って楽しみましょう!
ピリピリの第61回競輪祭決勝お楽しみください。
関東ライン、中国ライン、そして単騎が3選手という変則的な並びになりましたがね。
決勝展望
4吉田拓矢-3平原康多-9諸橋愛の関東ライン、5清水裕友-1松浦悠士-6柏野智典の中国ライン、単騎で8坂口晃輔、7木暮安由、2和田健太郎となりましたね。
吉田が先手を取るのか、清水が先手を取るのかそれとも、たたき合うのかで展開が大きく変わってくるでしょう。いずれにしろ一つのラインが先行したらもう一つのラインは後方に置かれそうです。単騎の選手が良い位置を取りに来るでしょうから。
となるとまだ無欲で駆けられる吉田が先手を取ってくると考えたいですね。そうなると平原から。早めに誰か捲ってきたら諸橋の差し目も。
逆に清水が先行すれば松浦でしょう。まずはここから考えて、番手で絡んできそうな和田を絡め、更に木暮から平原、松浦も面白そう。多点買いで広く狙った方が良い感じがする決勝です。
準決勝レース回顧
9レース
三谷竜生が先頭に出たところで、吉田拓矢がすかさず先行。後ろは諸橋愛。その3番手の攻防が激しく、三谷が小松崎大地を飛ばし、その三谷を和田がどかして2着。1着は諸橋。3着吉田となりました。
10レースは堀内俊介の先行から清水裕友の叩き返し、さらにその3番手の激しい攻防に痺れました。
清水の番手から松浦悠士が差して1着、清水が2着、木暮安由が3着となりました。
11レースは吉澤純平の先行の番手から平原康多が抜け出し1着、柴崎淳は後方8番手から捲り上げましたが小川真太郎に当たられ失速し5着。小川の3番手の柏野智典が内に切り替えて伸びて2着、3着に坂口晃輔が外を伸びて3着に入り決勝進出。
《ダッグアウトから》
■9レース
●1着の諸橋愛
「最高の展開で、拓矢が思い切って行ってくれたおかげです! 僕は三谷(竜生)の動きを気を付けて、そこで煽りをつけられれば決まるんじゃないかと思って、そこを気を付けてました」
●2着の和田健太郎
「あそこで内が空いてくれてよかったです。結果的に内に行っていい判断になりましたね。競輪はわからないですね(笑)」
●3着の吉田拓矢
「諸橋さんが立ててくれた作戦通りになりました。諸橋さんのおかげですね。いつもGIは準決勝に乗って満足なところがあったので、今回は決勝に乗るぞという強い気持ちをもっていました。自信につながりますね」
■10レース
●1着の松浦悠士
「裕友と一緒に乗らなきゃと思ってたので、緊張しました。後ろを見ると2人が並走していたので、内を空けないようにと思ってました。GPにいくには決勝が必須なので、よかったです」
●2着の清水裕友
「いや、後ろが重かったです。ワンツーが決まったのは大きいですね。変なところで踏まされたくらいなら、ホームで思い切って行こうと思ってました。優勝だけ考えて走りたいと思います」
●3着の木暮安由
「ホームでどうなるかわからなかったです。ごちゃついて、なんとかリカバリーできているし、落ち着いて走れていますね」
●連携離れた園田匠
「完全に力不足。松浦と鈴木(竜士)の動きを見てたら、内をあけちゃいました」
■11レース
●先行した吉澤純平の番手から1着の平原康多
「すかさず3番手からくるのは想定外でした。柴崎も後方だったし、上手く決まりそうだなって思ったんですけどね。予想以上に小川(真太郎)が強くて、少し出られちゃいました。あそこはかばうか、出るか難しいところでしたけど、対応できたと思います」
●2着の柏野智典
「小川と(渡部)哲男さん行けるなと思って、僕はしっかり内を締めていて、哲男さんが前に踏んだら僕も踏もうと思ったら、横でアクシデントがありました。清水や松浦に強くしてもらっているような感じですね。中国3人が決勝で乗れるなんて、なかなかないので楽しみですね」
●3着の坂口晃輔
「今年は5回目の準決勝で、今回はリラックスしていたので乗れるんじゃないかと思ってました。あそこまで連れていってくれた淳さんのおかげです。淳さんも接触しなければ、1着まで行っていた勢いでした」
●5着の柴崎淳
「スピードはよかったんですけどね。終わった…」