今回は競輪選手にとって最も大事な自転車の話と、ファンの方が聞きたい、読みたい、取材でのコメントについて触れてみたい。
まず自転車であるが、ほぼ全てのパーツ、そしてフレームはJKAの認定(NJS)を受けた物を規格に合わせ使用しセッティングしている。外国人の短期登録での自転車についてはこの限りではない。
これは日本の競輪選手は認定部品を選手になる以前から分かっている。そのためパーツに馴染んでいる。
外国人選手にはその観点はない。
特にサドルの感覚は敏感であり、使った事のない形には馴染めない。これらの事は例外として選手は認定部品の中から自分に合うものを選んで使っている。
そして自転車の骨格であるフレーム。
認定メーカーから選手が選択し自分の乗りたいサイズ(スケルトン)のフレームをつくる。選手のコメントで「今回から新車です」とある。
確かにフレームのサイズを変えると自転車の進み方も違う。
最初に乗ったフレームがベースとなるが、最初から新車を乗る選手はいない。競輪選手の御下がりや、高校のクラブからキャリアをスタートさせた者はクラブのフレームを使ったりする。
フレームのサイズを試行錯誤するのは選手になってからである。
選手がフレームを変えた事は新聞の記事や、CS中継でも話として出てくる。しかしそれがレースに大きく影響するのか。
実際はそこまで影響していない。
なぜならフレームをいじったと言ってもベースとなる、もしくは以前乗っていたフレームを根本的に変える選手はいない。
少しずつサイズ変更しているに過ぎないからである。
勿論、選手個々に経験や目指している事によってフレームは変わってくる。それも流れの中で、である。
パイプも数多くの物があるが、選手それぞれが自分の好みから選択するので感覚だけの範囲である。
大きく変えた場合は練習でかなり試す。
乗れない物はすぐに降りる。
もし仮にそれを本番で乗るなら、それなりの手応えがあった場合だ。ギアや脚質もそうだが、戦法によってもサイズは大きく違う。開催に入って途中からフレームを変える選手もいるが、シリーズ中のセッティングをいじっての意味合いはハンドルやサドルの調整が主である。
常にいじっている選手もいるが、これはもう感覚の問題だろう。
今年に入ってギア規制がありほぼ統一化された感もある。そのためギア変更に伴うセッティングの見直しは無くなった。私の中ではセッティングに関しては報道されている程の事ではないと思う。その
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