第１５期雀王戦初日自戦記　第１５期雀王戦２日目自戦記　

伏線  ――　あとのことがうまくゆくように、前もってそれとなく用意しておくこと。
また、そのもの。（goo国語辞書より）

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（牌図Ａ）

初打の９sをポン、そしてこの牌姿から打４s。
５sの両面変化よりも１s、２sの縦の重なりの変化を見た一打。

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結果2600オール。これが伏線。

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次の半荘、白をポンして打６s。そしてここで手出しの４pです。

（牌図Ａ）の河と見比べて欲しい。
対局者の脳裏に１時間前のアガリは間違いなく残っているはず。

早いホンイツと見えてもおかしくないと思う。１－４mをスルーした理由の一つ
伏線を利用してピンズを警戒させつつマンズでフィニッシュ作戦だった。

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３日目の数あるミスのひとつがこれ。
ツモ２sでホンの少しだけ河を確認してしまったんですよね。

これが微妙な間となってしまった。前巡に場１の東をすんなりツモ切っているのに、２sでちょっとだけ止まる。折角の伏線もこれで台無しなわけですよ。

結局２sはツモ切りました。

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それくらい事前に決めておけよバカ！！　
止まってしまったんなら２pを切れよハゲ！！

タイムフシトから中の人を引きずり出し、校舎裏で説教したい気持ちで一杯です。

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「小川さんは繊細ですね――」

事前インタビューで小川はいつもこう言われていた。
それを聞いていた鈴木たろうはこう思っていたに違いない。

「俺の方が繊細だから！俺はわかっててやってるだけだから！」

実は僕のイメージもそう。小川の評価は「繊細」というよりも「慎重」
対局者の中で「繊細」いう評価が最もふさわしいのが鈴木たろうだと思う。

繊細じゃない麻雀の強者を僕は知らない

みなさんのイメージ通りたろうが「強欲」なだけの人だったら
ここで１sを放ち、僕にポンされた後１mで放銃になっていただろう。

たろうは１sを切らずドラの１mを切った。ちょっとした間が傷になってしまったのだ。
一体何のために練習してきたのか？？　下手過ぎる自分に腹が立つ。



この結果は今日の放送にて――

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オーラス南家、何を切りますか？
点数状況は画像を参照してください。僕は南を切ったんですよね。

そして２枚目の８pをポンして、渋々ながらテンパイに取りました。

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角谷から出た８mをスルーしてたろうの河底直撃狙い。
2600では着順は変わらないが、5200ならたろうにラスを押し付けることができるのだ。

たろうは手番で小考する。期待してましたよ。
出るの？出すの？出しちゃうの？？　YOU！打っちゃいなよ！！

でもね。この仕掛けは８pポン出し７mなわけですよ。それだけならまだ打ったかもしれない。注目のポイントは初牌のダブ南を打ったあとに引っ張った７mということです。

ドラは全部見えている。南の後に７mだからピンズの染めでもなさそう。
高いとしたら縦形の手役しかない。だとしたら７mの関連牌は相当危険というわけです。

やっぱ南の後の７mは目立つなー、先に７m打っとけよ・・・・

この時もすごく後悔しました。「繊細」なたろうから直撃を取りたかったら、受け入れを極端に減らすくらいのリスクを負わなければ難しい。


こんな話も今日の放送でしたいと思います。23:00～です！